ラグビーワールドカップ(TM)が愛知・豊田に残すもの

シンポジウム

ラグビーワールドカップTMが
愛知・豊田に残すもの





前半は筑波大学大学院 髙橋義雄准教授
基調講演
ラグビーワールドカップTMが
 愛知・豊田に遺すもの

レガシー(遺産)は残ったものではなく、
準備をして遺すもの」である、という話
が一番印象的でした。それは設備などのハ
ード面だけではなく、人の成長や組織の活
性化などのソフト面のレガシーも同様。
成功例は長野オリンピック時の一校一国活
動。学校ごとに一国を決めて研究・勉強し
て、またその国と交流を深めること。
20年が経った今でも交流が続いている国も
あるそうです。

ラグビーワールドカップがオリンピックや
サッカーワールドカップと違う点は大きく
は2つ。
(1)長期間開催される
 ⇒予選プールでも1チームの試合の間隔が
  3~7日。
 ⇒応援する外国人は長期滞在をして、観
  光他地域との交流を求めている。
(2)フェスティバル
 ⇒UK(イギリス)では朝から街や会場で
  飲んでお祭り騒ぎ。試合後も敵味方関
  係なく飲む。
 ⇒街が長時間盛り上がるチャンス。
これに対して何ができるか?例えば、飲食
店は試合の日だけ営業時間を長くするとか、
街で会ったら試合をする国の言葉で挨拶を
するとか・・やれることはたくさんある。

あと239日。
待っていても始まらないので、自分でアイ
デアを思い付いたら発信、やってみないと
先に進まない。
例えばSNSで呟いてみる、簡単な会話を勉強
してみる。とにかくやってみよう。

と締めくくられました。

後半はパネルディスカッション。

筑波大学大学院准教授
 髙橋義雄氏
ラグビーワールドカップ2019組織委員会
 元ラグビー日本代表
 廣瀬佳司氏
ラグビーワールドカップ2019アンバサダー
 元ラグビー日本代表
 大畑大介氏
ラグビーワールドカップ2019
 開催都市特別サポーター
 矢野きよ実氏
豊田市長
 太田稔彦氏
MCはラグビージャーナリスト村上晃一氏
で進められました。

印象的な話は3つ

(1)ラグビーワールドカップはお祭り

1999年のウェールズ大会が初参加だった
大畑さん。驚いたのは、朝起きたら窓の
外がにぎわっていて、ウェールズの応援カ
ラーである赤で埋め尽くされていたこと。
朝から観客もチケットがない人も集まっ
て飲んで、会場でも盛り上がる、まさに
お祭り。
また、廣瀬さんも参加した大会期間中は
選手パスがあれば、どの街でもタダで
お酒が飲める。おおいに飲んで地域の人
ともコミュニケーションをとっていたそ
うです。

日本では見かけない光景だから想像する
だけで凄い!ワクワクする。
会場近くでは選手とも飲める、住んでい
るからこそ時間もある地域ならではの楽
しみだと思いました。

(2)面白いのは力の差があるゲーム

MC村上さんのコメント

「みんなワールドカップに向けて一段と
 強くなってくる。チャレンジャーのチ
 ームは無茶無茶頑張るから面白い」

確かに世界中にとって前回大会の日本ー
南アフリカ戦が面白かったのは、弱い
チームが無茶無茶頑張って大番狂わせ
をしたから。
強豪国チームばかりに興味があったの
けれど、強豪vs.チャレンジャーも面白
そう!

(3)記憶を残す

髙橋さん

「たとえば会場の壁にサインを書いて
 もらうとか、街中で手形をもらうとか
 それだけでも記憶に残るものができる」
「選手が食べ飲み歩いたところをストー
 カーのようについて回って(笑)、
 選手が歩いたコースとしてツアーにする
 または選手の言ったお店では単にサイン
 を飾るのではなく
  ”xx選手が食べたxxx”
 というようにセットにすることで、食
 べる人にも記憶に残る」

確かに飲食店でサインが飾ってあるところ
は多いけれど、それが記憶に残らない。
でも、「世界のDCが食べたラーメン!」と
言われれば、食べてみたいし、食べたらラ
グビーと一緒に思い出に残りそう。
面白いアイデアだと思いました。

レガシーは形があるものだけではなく、
みんなの心にのこるものでもある。そう考え
ると、できることはまだまだありそう。

・・・・

愛知県豊田市は街中がラグビーでいっぱい。
レガシーが残される準備もできています。
この面白そうな街にワールドカップが来る
のが今から楽しみです。


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