11/17(土)の日本代表 vs. イングランド代表 の試合で、イングランド応援ファンが何度も 歌っていた曲をTV観戦で聞いた方も多いと 思います。 Swing row Sweet Chariot という黒人霊歌 (米国南部で奴隷となっていたアフリカ黒人が 歌った宗教的な歌)ですが、どうしてイング ランド代表の応援ソングになったのか。 ラグビージャーナリスト小林深緑郎さんの 記事 によると 1988年3月19日のトゥイッケナムで、クリス・ オティが3トライ目を挙げると、黒人WTBの 活躍にインスパイアーされた観客から、 ブラック・スピリチュアル(ゴスペル)の 『スウィングロー』の大合唱が起こり、それ以 後、『スウィングロー』はイングランドのサポ ーターのアンセムとして定着することとなった とのこと。歴史は新しいのですね。 歌詞は、 Swing low, sweet chariot, Coming for to carry me home, (静かに揺れて 愛しい荷車 私を故郷に連れて行くために迎えに来た) 故郷は天国と訳されることもあります。いず れにしても奴隷として働く黒人たちが苦しみ を歌い解放を願う曲です。 どうしてこの曲だったのかは疑問ですが、 簡単な歌詞歌いやすい曲調でイングランド サポーターに愛され続けています。 ソウルフルに歌い上げるのはイギリスの女性 シンガー エラ・エア(Ella Eyre)さん 2018/11/11にトゥイッケナムスタジアムで 行われた ニュージーランド代表 vs. イング ランド代表では、ニュージーランド代表が試 合前に行う「ハカ(カパオパンゴ)」に対して、 サポーターが Swing rowSweet Chariot で 応戦するシーンがありました。 これは2012年にも行われており(この時のハカ はカマテ)、YoutubeにUpされていました。 ラグビーワールドカップ2019日本大会でも イングランド戦では聞くことができるでしょ う。